ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
最近、坪田は「看護DX」に関する講演や執筆・監修や研修などを頂く機会が多いです。看護DXに関して講演させて頂いているのですが、この分野において尊敬している看護師の方々がおります。
今回取り上げるのは、病院で看護DX担当師長として病院のDX化の縁の下の力持ちで、最新事例を作り上げている上川 重昭さんを取り上げます!
SNS上でやり取りはさせて頂いていたのですが、最近になってやっとご本人とお話する機会を頂きまして、そのお人柄に改めて惚れたところがあって、取り上げさせて頂きます。
上川 重昭(かみかわ しげあき)
【所属・肩書】
麻生飯塚病院 看護部DX推進担当師長
【資 格】看護師
【臨 床】麻生飯塚病院
【専 門】精神科、ICU、看護DX、認定看護管理者セカンドレベル修了
病院DXを牽引する看護のプロフェッショナル:上川重昭さん !
キャリアハイライト
– 1999年:飯塚病院入職
– 2014年:ICUにて看護主任就任、認定看護管理者ファーストレベル修了
– 2017年:心身合併症センター看護師長昇格
– 2019年:認定看護管理者セカンドレベル修了
– 2022年7月:看護部DX推進担当就任
福岡県出身の上川さんは、1999年に飯塚病院に入職し、精神科病棟と集中治療室(ICU)での経験を積みました。ICU在籍中の2014年には看護主任に就任し、同年に認定看護管理者ファーストレベルを修了。その後、精神科病棟を経て心身合併症センターの看護師長へと昇格し、2019年には認定看護管理者セカンドレベルを修了するなど、着実にキャリアを積み重ねてきました。
看護部DX推進担当としての活躍
2022年7月から、上川さんは飯塚病院の初代看護部DX推進担当師長として、病院のデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引しています。この役割では、以下の3つの目的を掲げて活動しています。
1. 医療現場と情報システム室の橋渡し
2. 看護師のコンピューターリテラシー向上
3. ITを活用した現場業務の負担軽減
上川さんの活動の特徴は、従来の縦割り構造を打破した業務形態にあります。看護部の一員でありながら、情報システム室内にデスクを構え、日々の業務を行っています。この独自のアプローチにより、看護現場のニーズに即座に対応し、実用的なソリューションを提供することが可能となっています。
上川さんの業務は多岐にわたり、病院全体に影響を及ぼす重要な役割を担っています。病院のシステム構築支援やベンダーとの交渉など、大規模なプロジェクトに携わる一方で、看護師の日常的なデジタル関連の課題にも丁寧に対応しています。 例えば、ワードの使い方が分からない、動画を作成したいがその方法が不明といった基本的な困りごとにも、一つ一つ丁寧に解決策を提供しています。この姿勢は、まさに「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。 上川さんの取り組みの特徴は、日常的な課題解決と全体的なアプローチを両立させている点にあります。小さな問題から大きな構造的な課題まで、幅広く対応することで、病院全体のDXを着実に推進しています。 このような地道な努力と包括的なアプローチが、飯塚病院のDX推進を成功に導いていると言っても過言ではありません。上川さんの仕事は、表面的には目立たないかもしれませんが、病院の未来を形作る上で極めて重要な役割を果たしているのです。
未来への展望
2023年4月に新設された病院内のDX推進室とも密接に連携し、病院全体のデジタル化をさらに推進しています。上川さんは、看護の専門知識とIT技術の融合により、より質の高い患者ケアの実現を目指しています。 上川さんの取り組みは、医療現場の未来を形作る重要な一歩であり、デジタル技術を通じて看護業務を革新し、最高の患者ケアを実現するための挑戦が続いています。 このように、上川重昭さんは豊富な臨床経験と最新のIT知識を兼ね備えた、まさに現代の医療に欠かせない人材といえるでしょう。
そして、最近の活躍は病院の外にも飛び出していっています。上川さんが実践してきたことは、日本の多くの病院に求められていて、講演や研修の依頼が絶え間なくきています。
看護DXの分野となると、看護師でエンジニアの人や、看護師で新しい事業を起業した人が注目されますが、臨床現場に立っているからこその道を上川さんは創り上げています。
上川さんの活躍は、これからの看護師キャリアの新たな可能性を示しています。