ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
2023/7/4 加筆修正 2023/7/3みる看る訪問看護ステーション開業されたので、加筆修正しました。
アから順番に紹介させて頂いているユニーク看護師キャリアですが、9人目【ケ】になりました。
そろそろ本業は、起業じゃなくて勤務先で、副業としてNPO法人を創業している賢見卓也さんを取り上げさせて頂きます。
賢見 卓也 (けんみ たくや)
【所属・肩書】
特定非営利活動法人 がんと暮らしを考える会 理事長
みる看る訪問看護ステーション 所長
【出 身】兵庫県立看護大学(現 兵庫県立大学看護学部)
日本大学大学院グローバルビジネス研究科
【資 格】看護師、MBA
【臨 床】東京女子医科大学病院、訪問看護パリアン、医療法人社団パリアン
コパン訪問看護ステーション
【教 育】青森県立保健大学、埼玉県立大学看護学部
【専 門】訪問看護、がん制度
ユニークキャリア
訪問看護とガン制度に挑む賢見卓也さんの姿
訪問看護とその業界に深く関わりながら、その視野を独特な方向へと広げている賢見卓也さんをご紹介します。MBAを取得した経営の知識は、彼が設立した特定非営利活動法人がんと暮らしを考える会の経営に活用されています。
賢見さんは、ガン患者の生活を支えるために医療だけでなく、「お金」の視点も重要だと認識しています。そのため、彼はガン制度に関する事項やお金に関する支援を通じて、全人的医療を提供しています。
彼が開発した「ガン制度ドック」というサービスは、ガン患者が自身で問題解決できるよう、必要な情報を提供するものです。これにより、彼らが自己の情報開示と相談することを同一視せず、自己解決が可能となるようにしています。
賢見さんが訪問看護を選んだのは1995年のことで、その頃は地域医療体制が十分整っておらず、家族の在宅ケアを望む声に対応できなかったと言います。しかし、2000年の介護保険制度開始以降、20年かけて高齢者の介護や在宅ホスピスケアが広まりました。
現在、彼は新たな挑戦として「みる看る訪問看護ステーション」を設立。看護の提供者としてだけではなく、自身もいずれ看護を受ける側となることを見据え、手厚い看護を提供するとともに、その担い手である若い看護師を育てる役割を担っています。
医療と社会の大きな課題に直面したとき、「気づいた人がやるのよ!」との信念を胸に、新たな挑戦を始める賢見卓也さん。彼の姿勢は、患者が困っていることを見える化し、必要なサービスを提供するナイチンゲールの精神を現代に蘇らせています。
特定非営利活動法人 がんと暮らしを考える会
設立:2011年
法人化:2013年7月
がんと暮らしを考える会の目的
この会は、がんに罹患することで生じる、社会的な苦痛(特に経済的な苦痛)を緩和することにより、
がん患者とその家族が安心して暮らすための支援体制を構築することを目指します。
活動方針
1 この会は、がんになったときに利用できる諸制度・サービスの知識を、必要とする全ての人が得ることのできる方法を検討、構築します。
2 この会は、平均的な所得を持つ患者・家族を主な対象として制度・支援の検討・研究を行います。
3 この会は、多職種が連携することで、それぞれが持つ知識・ノウハウを結集し、会の目的を達成することを目指します。
4 この会は、法律や社会制度の遵守をすべての前提に、がん患者とその家族が、ごくあたりまえに制度を活用して暮らせる方法を考えていきます。
5 この会は、誰もがアクセスしやすく、分かりやすい手段で情報を提供します。