ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
ここ最近、また地震が増えてきました。看護師仲間は大丈夫か?何か支援できることはないか?なんて考えて災害看護を意識したところ、山崎先生を取り上げていなかったことに気が付いたので、今回取り上げます!
写真は東京医科大学から拝借
山﨑 達枝(やまざき たつえ)
【所属・肩書】東京医科大学 准教授
NPO法人災害看護支援機構 副理事長、山﨑“絆”塾代表
【出 身】人間総合科学大学大学院修士心身健康科学
【臨 床】広尾病院
【教 育】防衛大学校、東京医科大学
【資 格】看護師
【実 績】外務大臣 感謝状 1992年、内閣府防災担当大臣 防災功労賞 2003年9月、陸上自衛隊衛生学校 感謝状 2004年10月2日 、外務大臣 感謝状 2005年2月、医療功労賞〈東京都) 2011年1月 、東京都・外務省より感謝状 1990年・1991年・2005年 、東京都看護協会会長より会長賞 2014年6月26日
ユニークキャリア
山﨑達枝氏は災害看護の第一人者として、国内外の多くの災害現場で援助活動を展開してきました。看護師としての深い知識と経験を活かし、状況の厳しさを乗り越えて、必要なケアを提供する彼女の姿は、多くの人々に希望を与えています。
山﨑氏は1973年に東京都衛生局の都立広尾病院看護部に入職し、ここで約33年間勤務しました。その間に都立病院で5回の転勤を経験し、救命センター看護師および災害対策担当として活動しました。彼女の初めての災害対応は湾岸戦争での難民援助で、その後もスマトラ沖地震、中国四川大地震、ハイチ地震といった多数の災害現場で看護師としてのスキルと知識を生かして援助活動を行いました。
2006年にNPO法人災害看護支援機構を設立し、理事長を務めた山﨑氏は、看護師の役割を見直し、新たな看護の形を提案し続けています。これまでの経験を通じて、災害時における看護の重要性を広く社会に訴えてきた彼女は、2014年には東京医科大学医学部看護学科の准教授に就任し、教育の現場でもその知識と経験を生かしています。
山﨑氏は、看護師の役割を再定義することで、災害時に必要な援助をどのように提供すればよいか、看護師自身が考える機会を提供しています。また、看護師が災害現場でどのような役割を果たすべきかを探求し、その結果を共有することで、看護師の役割を広げ、災害看護の領域を拡大し続けています。
それぞれの災害現場での経験を通じて学んだことを基に、山﨑氏は災害現場でのケアの最適な方法を研究し続けています。彼女の経験は、災害が頻発する現代社会における看護師の役割を理解する上で、貴重な示唆を与えています。
彼女の取り組みは、国内外の多くの災害対応における基準を設定する上で極めて重要なものとなっています。その中には、災害後の長期的な復興や精神的なケアに焦点を当てた新たな看護の形も含まれています。このような新しいアプローチは、災害現場での看護師の役割をより広く、より深く理解することを可能にしています。
さらに、山﨑氏は災害看護の教育にも力を入れています。2007年に人間総合科学大学大学院修士心身健康科学を修了し、その後、東京医科大学医学部看護学科の准教授として、次世代の看護師たちに災害看護の知識とスキルを教えています。学生たちに災害看護の重要性を説き、実際の現場でどのように対応すればよいかを教えることで、未来の看護師たちを育成しています。
山﨑達枝氏の人生とキャリアは、災害看護の重要性を強調し、その領域を拡大するための闘いの歴史でもあります。彼女の情熱と経験は、今後の災害看護の発展に大いに貢献することでしょう。