ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
今回、看護師からCGの世界に挑戦して、現在京都芸術大学在学中の髙橋涼太さんが、1位を受賞しましたので、取り上げます!
髙橋涼太さんの挑戦は、患者さんとのゲームの話題を通じたコミュニケーションの経験が活かされています。彼には、漫画やゲームに強い日本から、新しいキャラクターセラピーを発信していってほしいと思います。
写真は、今回受賞した髙橋涼太さんの作品です。
髙橋涼太(たかはし りょうた)
【肩 書】京都芸術大学
【資 格】看護師
【専 門】CG
【受賞歴】学生CGトライアル「WHO’S NEXT?」2024年キャラクター部門1位
看護師からキャラクターモデラーへ:髙橋涼太さんの挑戦
看護師からCGクリエイターへの転身 29歳の髙橋涼太さんは、看護師として約5年間のキャリアを持ちながら、現在はキャラクターモデラーを目指して新たな道を歩んでいます。彼がCGを始めたきっかけは、VRChatのモデルを作っている友人からの勧めでした。もともとゲームが好きで創作に興味があった髙橋さんは、実際に手を動かしてみると「こんなに楽しいことがあったのか!」と感じ、京都芸術大学の通信教育部デザイン科に入学し、CGについて本格的に学び始めました。
看護師経験がもたらした創作への影響
看護師時代、髙橋さんは患者さんとゲームの話でコミュニケーションを取ったり、アニメのキャラクターに元気づけられる子供たちを見たりして、エンターテインメントが人々に希望や勇気を与える力があることを実感しました。この経験が、彼がCGを始める大きなきっかけの一つとなりました。
「WHO’S NEXT?」2024年キャラクター部門1位受賞作品『教会の外征騎士』
髙橋さんの受賞作品『教会の外征騎士』は、『ソウルライク』の影響を受けたオリジナルの騎士です。主人公を待ち構えるように佇む姿をイメージし、シンプルでありながら不気味さと格好良さを兼ね備えたデザインを目指しました。暗い色調と無骨なデザインが特徴で、騎士と教会の神秘的かつ畏怖の念を抱かせる存在感を表現しています。 制作にあたっては、甲冑の構造から歴史を学び、質の高いリファレンスの収集に力を入れました。美術館に展示されている武具の写真や、男女の筋肉やポーズの参考写真をメインに参照し、説得力のある作品を目指しました。
使用ツールと制作期間
髙橋さんは、Maya、ZBrush、Substance 3D Painter、Photoshop、Unreal Engine5を駆使し、Marketplaceのアセットを背景に利用しました。制作期間は約1800時間に及びます。
医学知識がもたらす制作への影響
看護師としての解剖学の知識は、CG制作にも役立っています。美術解剖学と医療解剖学では重視する点が異なるものの、人体の構造を知っていることは、キャラクターモデリングにおいても大いに役立ちました。 髙橋涼太さんのストーリーは、看護師としての経験が新たなクリエイティブなキャリアにどのように活かされるかを示す素晴らしい例です。彼の今後の活躍に期待が高まります。
そして、彼には、漫画やゲームに強い日本から、新しいキャラクターセラピーを発信していってほしいと思います。