ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
看護師の可能性を拓くためには、看護師の看護師じゃなくても出来る業務はタスクシフティングしていくことが大切だと考えています。そのタスクシフティングを支援するプロジェクトを一般社団法人訪問看護支援協会が開始しましたので、今回は、一般社団法人訪問看護支援協会が2023年4月より開始した訪問看護事務士の育成事業についてご紹介します。
この新しいプロジェクトは、訪問看護事業所における事務業務の専門性向上を目指しています。
一般社団法人訪問看護支援協会は、訪問看護の質を高めるために、訪問看護事業所で働く事務職員に対して専門的な知識と技能を提供する新たな育成事業をスタートしました。詳細については以下のリンクをご覧ください。
ちなみに講師は、ユニーク看護師図鑑にも登場してくれている永樂彩乃さん!
【講座の目的】
本講座は、訪問看護ステーションでの請求業務や事務業務に貢献できる人材を育成することを目的としています。また、学びを深める事例検討の場も提供しています。
【カリキュラム】
訪問看護事務士育成講座では、2級と1級の2つのレベルが設けられており、受講者は自分に合ったスキルアップができます。
2級では、以下の目標が立てられています。
- 訪問看護の事務員に必要な基礎知識を得られる
- 過誤請求や返戻がゼロにする
- レセプト業務の効率化で売り上げアップに貢献する
1級は、2級受験合格者がさらにスキルアップし、訪問看護における事務員として即戦力になる人材へのレベルアップを目指す講座です。
【受講資格】
本講座は、訪問看護従事者や訪問看護ステーションの事務職を目指している方を対象としています。看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、事務職員、看護学生などが受講できます。
※受講資格に該当しない方で受講をご希望の場合は、問い合わせ先からお問い合わせください。
まとめ
訪問看護事務士の
育成事業は、訪問看護事業所における事務職員のスキルアップを促進し、事業所の運営効率やサービス品質の向上に寄与することが期待されています。この取り組みにより、訪問看護事業所は更なる発展を遂げることでしょう。
また、訪問看護事務士の育成は、訪問看護師や他のスタッフと連携して業務を円滑に進めることができるようになります。これにより、チーム全体の働きやすさや効率が向上し、結果として患者さんへのサービスの質も向上することが期待されます。
一般社団法人訪問看護支援協会の訪問看護事務士育成事業は、訪問看護業界全体の発展に寄与するだけでなく、働く事務職員にとっても新たなキャリアパスとなることでしょう。このような取り組みを通じて、訪問看護業界がさらに活性化し、多くの患者さんに質の高いサービスを提供できることを願っています。
皆さんも、訪問看護事務士の育成事業に関心を持ち、周囲のスタッフや関係者に情報をシェアして、訪問看護業界のさらなる発展に一役買ってみてはいかがでしょうか?
一般社団法人訪問看護支援協会とは?
訪問看護支援協会は、訪問看護の普及・利用促進や、高度な技術を持つ看護師の育成を行っています。また、終末期の多様な迎え方の啓蒙や、地域や社会、国・世界からの期待に応える役割を担っています。
- 名称:一般社団法人 訪問看護支援協会
- 所在地:東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F
- 連絡先:03-6770-0619
- 代表者:代表理事 高丸 慶
【沿革】
- 2014年4月 訪問看護支援協会設立
- 2015年1月 訪問看護ステーションの統廃合支援開始
【設立の趣旨】
訪問看護支援協会は、超高齢化社会の日本で訪問看護の需要が急速に拡大する中、在宅医療や看取りなどのテーマに対して、サービス提供者と利用者双方が考慮すべき点を検討し、地域包括ケアの推進を目指して設立されました。
【活動内容】
訪問看護支援協会は、看取り難民問題への取り組みや、訪問看護師の育成、初めて訪問看護を利用する人への啓蒙活動、政策提言などを行っています。また、周辺領域の知識を積極的に取り入れ、アジアでの訪問看護活動も展開しています。
【ベンチャーマインドを持って取り組む】
訪問看護は看護学の中で比較的新しい概念であり、訪問看護支援協会はベンチャーマインドを持って革新的な取り組みを積極的に
行っています。革新者が時代を創るという考えのもと、看護師の領域を拡大し、専門性が追求できる訪問看護を推進しています。
【今後の課題】
日本国内では、地方では2025年、都心部では2040年までが超高齢化社会における問題のピークとされています。この時期をいかに社会保障を維持しながら乗り越えるかが大きな課題となっています。
訪問看護支援協会は、訪問看護サービスを通じて、安心・安全な場を構築し、超高齢化社会を乗り越えるための一助となることを目指しています。