ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
看護学生時代の恩師の先生です。日本精神科看護協会の会長を務められていたので、その後も先生のお姿を拝見する機会はありましたが、先日、偶然にも看護研究に関して打ち合わせをしている方から「隣の部屋にいるから」と伺い、再会することができました。
末安先生から最も学んだのは、先生の背中を通してでした。2001年の9.11事件の際、私は看護学生1年生でした。その時、先生は精神科看護の専門家として邦人支援のためにニューヨークに派遣されました。そこで、看護の働き方の多様性を知り、可能性の広がりを学ぶことができました。その後、国際看護系のサークルを立ち上げる際に、初代顧問として先生にお願いするため、先生の研究室を訪ね、快く承諾していただきました。
末安民生(すえやす たみお)
【所属・肩書】佛教大学教授 学部長
【出 身】国際医療福祉大学、都立松沢看護専門学校
【資 格】看護師、国会議員政策担当秘書
【臨 床】東京都立松沢病院、医療法人慈友会池袋慈友クリニック
医療法人翠会成増厚生病院 地域精神保健推進部 部長
【経 験】衆議院議員第一秘書 政策秘書、日本精神科看護協会会長
NPO法人 ヒューマンケアクラブ ストライド理事長
【教 育】東海大学健康科学部講師、慶應義塾大学看護医療学部准教授
天理医療大学医療学部教授、岩手医科大学看護学部地域ケア講座教授
兵庫県立大学大学院看護学研究科 非常勤講師 、東京医科歯科大学大学院非常勤講師
福岡県立大学 大学院看護学研究科 看護学専攻 精神看護専門看護師コース 非常勤講師
川崎市立看護短期大学
末安先生の物語
今回は、精神看護の分野で多大な貢献をされている末安先生を取り上げます。末安先生は、看護師としての多様なキャリアを築いてきました。
精神看護学の重要性
精神看護学は、人の心と体の両方に深く関わるケアの領域です。対象となるのは、時には自覚のない人やその関係者も含まれ、関係作りから始まります。ケアの対象は精神科病院にとどまらず、学校、職場、地域社会にまで広がり、災害時にもその力を発揮することが求められています。心の健康は目に見えにくいものですが、五感を活かしながら、当事者が安心して暮らせるように関わることの意味と方法を学ぶことが重要です。
末安先生のキャリアと活動
末安先生は、看護師としての職能団体の活動を通じて、精神科医療の重要性を強く感じるようになりました。病院勤務を経て、国会での活動や地域の精神障害者の支援に携わり、精神科医療の改革に取り組む必要性を痛感しました。 2001年の9.11事件の際、末安先生は精神科看護の専門家としてニューヨークに派遣されました。日本人の家族や生存者の支援を行い、現地での活動を通じて、話を聞くことの重要性を再認識しました。この経験は、精神看護の可能性を広げるきっかけとなりました。
国際的な活動と組織の支援
末安先生は、国際的な支援活動にも積極的に参加しました。9.11事件の際には、日本からの支援が難しい状況の中で、現地での活動を決意し、実行しました。この活動は、日精看(日本精神科看護協会)の仲間たちからも支持され、組織的な支援を受けることができました。
末安先生の教え
末安先生のキャリアは、看護師としての多様な可能性を示しています。精神看護の分野での活動を通じて、看護師が社会に与える影響力を実感し、仲間と共に新たな挑戦を続けています。末安先生の物語は、看護師としてのキャリアの多様性と可能性を示す素晴らしい例です。 このように、末安先生の経験は、看護師としての新たな道を切り開くヒントを与えてくれます。看護の世界での多様なキャリアを考える際に、末安先生のような先駆者の存在は大きな励みとなるでしょう。
公式サイト
https://www.bukkyo-u.ac.jp/faculty/teacher/post-16.html