ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
グッドデザイン賞受賞の真田弘美先生や山本典子さんを取り上げて、ものづくりナースとして忘れていけない人がいます。家業の町工場を引き継いで「しっぽ貸し手」という商品を作り上げてヒットさせた田中倫子さんを取り上げます!
最近では、和菓子屋の事業承継も受けて、新しいものをどんどん生み出している方です!
ユニーク看護師 ケアイノベーション 真田弘美 グッドデザイン賞受賞 (cango.blog)
ユニーク看護師 山本典子 グッドデザイン賞受賞 看護師社長 (cango.blog)
写真はツギノジダイより拝借
田中 倫子 (たなか ともこ)
【所属・肩書】山本製作所有限会社 代表取締役
有限会社東御河屋製菓 取締役
【資 格】看護師
ユニークキャリア
高校中退から2児の母、看護師から経営者へ
驚くべき経歴を持つ田中倫子さん。高校に入学してわずか3カ月後に結婚し、すぐに中退。翌年にはすでに子どもを産み、2児の母となりました。しかし、家庭を守りながら看護師としてのキャリアを築き上げるという、一般的な人生設計とは異なる道を選びました。
倫子さんが看護師を志した理由やその後の道のりは一体どのようなものだったのでしょうか。そして、看護師の経験を生かし、ヒット商品「しっぽ貸し手」を生み出すまでに至った経緯を追ってみます。
2017年、倫子さんは大きな転機を迎えます。実父が急逝し、彼女は看護師を辞めて家業である山本製作所有限会社(豊川市)の三代目社長に就任。もともと金属切削加工を主力事業としていたこの会社を引き継ぎつつ、新たにかき氷店などの飲食事業も展開しました。
そして2021年、倫子さんはさらに一歩を踏み出し、有限会社東御河屋製菓の事業を承継。この会社の三代目社長に就任しました(山本製作所有限会社の社長を兼任)。そして2022年、「とみかわや」創業100周年に向けて新体制を始動させました。
看護師から企業家へ、そして2つの会社の社長という大役を務めるまで。田中倫子さんの人生は、一般的なルートから大きく外れた、自らが切り開いた道で満ちています。しかし、そのすべてが倫子さんの強い意志と情熱、そして看護師として培った経験から生まれたものであることは間違いありません。
『しっぽ貸し手』 – 看護師出身の田中倫子さんが考案した抗菌マスクかけ
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、マスク着用が日常生活に欠かせない存在となりました。その一方で、看護師たちの間からは「マスクの保管に困る」という声が上がっていました。そんな現場の声に応えるべく、看護師出身で現在は山本製作所有限会社(愛知県豊川市)の代表取締役を務める田中倫子さんが、ちょっとオシャレな抗菌マスクかけ『しっぽ貸し手』を開発しました。
医療現場のフィールドテストを経て、地元の病院や施設に寄付された『しっぽ貸し手』は、現役看護師の働き方を大いに支えています。
そして、その活躍は医療現場だけに留まりません。2022年5月4日、厚生労働省が発表した『新しい生活様式』に伴い、マスク着用が一般的なマナーとなりました。それに伴い、『しっぽ貸し手』のニーズも日常生活に広がっています。食事の際や車内でマスクを外したいが、置く場所に困る…そんな日常の課題を解決する道具として、『しっぽ貸し手』は大いに役立っています。
看護師出身の田中さんが開発したこのマスクかけは、現場のニーズに直接応えるもの。医療現場から日常生活まで、私たちの生活をサポートし続けています。
公式アカウント
山本製作所有限会社 – 温もりあるモノ作り_真鍮切削加工・yss-brand(しっぽ貸し手・しっぽ使っ手)製造販売
◆有限会社東御河屋製菓
公式サイト: https://tomikawaya.jp/
OnlineShop:https://tomikawaya.theshop.jp/
Instagram :https://www.instagram.com/tomikawaya/