ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
昨日の公開インタビューは帝王切開ママの会主催の助産師宮下絵美さん。そして、今日はマレーシアの不妊治療支援をしているLUMIROUSさんと打合せしていて、助産師の可能性を改めて感じました。男性だと助産師になれないぁと思うたびに思い出す方がいます。男性で助産学校卒業して、国家試験だけ受けられなかった宝田保光さん! 男性看護師の中でも伝説の方なのですが、知らない方が多いことに気が付いて取り上げます!
男性の助産師が必要か?という議論が定期的に起こりますが、その時に必ずといっていいほど話題に上がるのが宝田さんです。
宝田 保光(たからだ やすみつ?)
【所属・肩書】看護師
【出 身】立正大学、新潟大学医療技術短大助産学専攻科
【臨 床】埼玉医科大学総合医療センター
【資 格】看護師
ユニークキャリア
新潟大学医療技術短大助産学専攻科を卒業し、看護師として活躍する宝田保光さんは、特異な存在とも言えるでしょう。男性が助産師となることは法律で禁じられていますが、助産学自体を修めることは可能です。その道を選んだのが宝田さんなのです。
20年前、大学院で助産専攻科を修了した宝田さんは、その知識と技術を看護師としての仕事に活かしてきました。しかし、彼はそれだけにとどまらず、現状の母子手帳制度について改善の提言も行っています。その一つが、母子手帳を親子手帳に改名することで、男性の参画を促すというものです。
先進国である日本において、男性は看護師にはなれても助産師の資格は取得できず、育児休暇の取得率も依然として低いのが現状です。さらには、母子手帳という名の下で行われている制度は、父親の参画をあまり促していません。
宝田さんはその現状に疑問を持ち、変革を提言しています。彼の提言は、母子健康手帳が途上国でも活用されるようになった現在、父親の参加を積極的に促すための新しい視点を提供しています。親子手帳という形にすれば、母親だけでなく父親も積極的に子育てに参加する道が開けると彼は信じています。
助産師の資格が男性に開かれていないという事実に対しても、宝田さんは引き続き変革を求めて活動しています。彼の独自の視点と提言は、性別による役割分担を再考し、より公平な社会を目指すための新たな議論を呼び起こしているのです。