ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
先週末に、ナースメン主催の看護野郎やケアウィル主催のソーシャルセッションに登壇させて頂いた際に、看護師は可能性の塊であることを話させて頂きました。看護師の経験や視点は、それだけで企業の新規事業の支援もできるし、それだけじゃなく経験を知りたい人も多いということをお話させて頂きました。
その時は、ものづくり系ナースの事例ばかりお話させて頂いていたのですが、より多くの方が参考にできる方が、看取りコミュニケーションのプロの後閑愛実さんだなぁと思ったので、今回紹介させて頂きます。
看護の世界で感じた悲喜こもごもの経験から、人間の「生きる」と「死ぬ」について深く考え、それを多くの人々と分かち合うことに情熱を注いでいる後閑愛実さん。群馬パース看護短期大学を卒業後、看護師として病院に勤務し、1000人以上の患者を看取ってきました。看護師としての彼女の経験と洞察から得た知識と理解を、講演や著書を通じて共有し、多くの人々に「生きる」こと、「死ぬ」ことについて考える機会を提供しています。後閑さんの人生観は深い洞察と共感の力によって形成されており、看護師だけでなく、全ての人々にとって貴重な視点を提供しています。
写真は公式サイトより拝借
後閑 愛実(ごかん めぐみ)
【所属・肩書】看取りコミュニケーション講師
【出 身】群馬パース看護短期大学
【臨 床】療養病棟
【専 門】終末期、コミュニケーション
【資 格】看護師、BLS(一次救命措置)及びACLS(二次救命措置)インストラクター、看取りコミュニケーター。
ユニークキャリア
埼玉県上尾市生まれの後閑愛実さんは、群馬パース看護短期大学卒業後の2003年から看護師として活動を始め、現在は療養病棟で働いています。その間、1000人以上の患者と関わり、その多くを看取るという経験をしてきました。幸せに穏やかに亡くなる人、苦しみの中で命を終える人、突然の死に取り乱す家族と、様々な状況の人々と向き合う中で、彼女は「どうしたら人は幸せな最期を迎えられるのか」という問いを常に抱き続けてきました。
この経験から得た深い理解と洞察を生かして、後閑さんは看護師をしながら、看取りの際のコミュニケーションの方法を教えています。2013年からは、看護師歴14年目を迎える中で、トータルで3000人以上の聴衆を前に研修や講演を行い、看取りのコミュニケーションについて広く伝えてきました。
後閑さんはまた、読売新聞の医療系ポータルサイト「ヨミドクター」で連載中の「看取りのチカラ」の原作執筆を担当し、多くの人々に対し「生きる」ということについて語ってきました。さらに、インターネットTVやYouTubeでの活動を通じて、自由が丘FMのパーソナリティーとしての彼女のメッセージは、のべ3万人を超える視聴者に届けられています。
著書には『後悔しない死の迎え方』(ダイヤモンド社)、『終活!送る人送られる人もホッと満足できる本』(明日香出版社)があり、雑誌の執筆など、多方面で活動しています。
後閑愛実さんは、看取りの際のコミュニケーションの専門家として、終わりゆく生命とどう向き合うべきか、その知識と洞察を共有し続けています。彼女の活動は、看護師だけでなく、患者やその家族、そして一般の人々にも大きな影響を与えています。
看護師の仕事は時に困難で、患者やその家族とのコミュニケーションが難しいこともありますが、後閑さんの経験と洞察は、そんな難しい状況でも適切に対処し、相手の気持ちに寄り添いながら支えていくための大切な手がかりを与えてくれます。
彼女のメッセージは、看護師だけでなく、医療関係者全体、そして我々全ての人々にとって大切なメッセージです。それは、「生きる」とは何か、そして「死」とは何かを、深く理解し、受け入れ、尊重することの大切さを伝えています。
また、後閑さんの言葉は、終活に向けての心構えや準備、そして送られる人だけでなく、送る人にとっても満足感を得られるような死の迎え方についての具体的なアドバイスも提供しています。これらの著作は、多くの人々が自身の人生の終わりに向けての準備を考える際の貴重なガイドブックとなっています。
後閑愛実さんの活動は、私たちが生と死について深く考え、理解し、それぞれを尊重するための重要な一助となっています。その献身的な活動と深い洞察は、これからも多くの人々に影響を与え、助けを提供し続けるでしょう。