ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
毎週水曜日、湘南鎌倉医療大学で「医療と経済」の授業の講師をしています。夕方の小腹が減った帰り道に気になるパン屋があって、今日は本当に誘惑と戦っていました。
その時にパン屋さんになったナース下村さんのことを思い出したので、今回取り上げます!
下村さんのパンはネットでも買えるし、ふるさと納税もできるので、是非ともお試しあれ!
亀岡篠ベーグルショップ【こころパン】 | 天然酵母×具材たっぷりのベーグルを亀岡に (cocoropan.com)
それにしても、お腹すいた。下村さんのパン屋さんが目の前にあったら確実に誘惑に負けていました。
下村 加代子 (しもむら かよこ)
【所属・肩書】CocoroPan 店主
【出 身】
【臨 床】公立南丹病院看護部長、亀岡病院看護部長
【資 格】看護師
ユニークキャリア
匂い立つパンの焼ける香りが京都府亀岡市篠町にあるベーグル専門店「Cocoro♥Pan(ココロパン)」を満たす朝。店主の下村加代子さんが、精巧に伸ばされた生地をウィンナーに巻きつけ、焼き上げる。多彩な食材を使用した30種類のベーグルが完成し、店のシャッターが開くと待ちかねた客たちが店内に流れ込む。
2022年10月に開業した下村さんが追い求めたのは「心のどこかにあった夢」だった。小学生時代に福岡県で過ごし、給食で焼かれるパンの香りに心奪われたのが、彼女のパン職人としての原点となった。
しかし、45歳の時に突然夫を事故で亡くすという悲劇に見舞われる。それでも彼女は看護師としての職務に没頭し、南丹病院(現京都中部総合医療センター)と亀岡病院で看護部長を務め上げた。退職後はパン教室で技術を磨き、自宅で生徒に教えた。
パン屋を開業するきっかけとなったのは、亀岡市のシェアキッチンで自身のパンを販売し、「おいしい」「売り切れるから早く来た」という声に胸を躍らせたからだ。物件探しから調理器具の揃えるまで、そして著名なパン研究家に指導を仰ぐまで、数カ月間の激務だったが、そのすべてに彼女は「行動力、勇気があるのかな」と自嘲気味に笑って振り返る。
店の名前は、「心を込めて作っていること」と、亀岡市で親友が運営する訪問看護ステーション「こころ」に敬意を表して命名された。
かつて看護部長として働き、地域医療に尽力した彼女のビジョンは、「質の高い看護」の提供だった。その定義とは、根拠に基づいた専門的な看護の提供、笑顔と優しさを忘れない看護、そして地域住民の医療を担う最終拠点病院の看護師としてのプライドを持って看護を提供することだった。
現在、彼女は自身のパン屋である「Cocoro♥Pan(ココロパン)」を通じて、そのビジョンを形にしている。自分が作ったパンが人々に喜びをもたらし、その笑顔を直接見ることができる。それは、看護師時代と変わらない彼女の情熱であり、それが今、新たな形で表現されているのだ。