ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
今回は、高校と看護学校の後輩で、尊敬していて大好きな岩本大希さんを取り上げます。なかなか取り上げるタイミングがなかったのですが、5/25/2023にシンガポールで行われたワールドエイジングフェスティバルで受賞していたので、嬉しくなって取り上げました!
岩本 大希 (いわもと だいき)
【所属・肩書】WyL株式会社 代表取締役
㈱在宅医療支援機構 取締役
㈳OMAHASYSTEMJAPAN 理事
㈳東京都訪問看護ステーション協会 研修委員長
ウィルグループ㈱代表取締役
【出 身】慶應義塾大学看護医療学部、聖路加看護大学
【臨 床】北里大学病院、ケアプロ株式会社
【専 門】訪問看護
【資 格】看護師、保健師、在宅看護専門看護師
ユニークキャリア
慶應義塾大学看護医療学部卒業後、北里大学病院の救命救急センターのICU等で看護師として勤務した岩本大希さん。患者が自宅へ戻ることを望んでいるにも関わらず帰れない事情で救急車のたらい回しになる「ベッドの玉突き事故問題」や、急な搬送・救命治療における十分な意思決定の時間がないという問題に直面し、在宅医療・ケアの受け皿として、ケアプロ株式会社で24時間365日対応の訪問看護事業を立ち上げました。
その訪問看護事業の立ち上げのきっかけ、岩本さんの活動のきっかけとなったのは、東日本大震災の被災地支援だったといいます。ワンコイン健診を展開していたケアプロ株式会社の看護師たちは、宮城県石巻市の避難所を巡り、感染対策や健康状態のチェック、医療機関への受診サポートを行いました。多くの人々が医療機関にアクセスできない状況で、訪問看護の必要性を強く感じました。
その経験と、救命救急センターでの臨床経験、そして今後の社会背景から、彼は訪問看護の重要性を認識。自宅での療養生活を安心して送る環境が整っていないという現実を目の当たりにし、在宅医療の必要性を強く感じています。
現在も、岩本さんは「在宅難民30万人の時代」に向けて、訪問看護の供給と需要のバランスを考え続けています。彼の活動は、在宅で看取りたいと望む多くの患者さんとその家族にとって、大きな希望となっています。
岩本大希さんは、看護師の新たな可能性を示し、在宅医療の重要性を訴え続ける存在として、今後の活動にも期待が寄せられています。
その後、身体や精神の障がいを持つ人々、医療的ケアが必要な子供たち、一人暮らしの高齢者など、「全ての人に自宅に戻る選択肢を提供する」ことを目指し、在宅看護・ケアを拡充するために独立。その後も彼の活動は続いています。
ワールドエイジングフェスティバル
エイジング・アジア2023 – ワールドエイジングフェスティバル(14回目)
14回目となるエイジング・アジア・イノベーション・フォーラム(AAIF)は、2023年5月24日から25日にかけて、シンガポールのマリーナベイ・サンズ・エキスポ&コンベンションセンターで開催されます。このメイン会議内で行われるのは、11回目となるアジア太平洋エルダーケア・イノベーション・アワード2023と、成功するためのエイジングに必要な世界トップ100の製品をキュレートするエイジング・アジア・イノベーション展示会です。これらの製品には、アシストリビング、ホーム&コミュニティケア、アクティブエイジング、テクノロジー、リハビリテーション&ウェルネスなどが含まれます。
このイベントは、シンガポールのソーシャルエンタープライズ、エイジング・アジアによって組織され、世界最大の国際エイジングウィークは、5,000人以上の参加者、100人以上のスピーカー、100の出展者、100の製品、50カ国以上からなる、B2B2Cを通じたグローバルケアイノベーションを祝います。毎年、このプラットフォームは新しいイノベーションや製品のローンチ、ショーケースの機会を提供します。
2023年のテーマは「人生と長寿の祝賀」で、健康、独立、目的を求める新世代の高齢者のマインドシフトを扱います。エイジング・アジアによるインターナショナル・エイジング・ウィークのビジョンは、グローバルな知識交換、業界間のコラボレーション、セクターのパートナーシップを促進し、新プロジェクトとイノベーションのローンチを加速することを目指しています。