ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
今回は、ダイヤモンドプリンセス号で新型コロナウイルス対策をしていた看護師として有名な、佐藤太一郎氏を取り上げます!
彼自身、国境なき医師団所属の看護師として、職場「地球」として活動していますが、国際看護師のコミュニティを作っていて国際看護師や国際看護師を目指す方を支援している活動をしているので、国際看護を目指して進学する看護学生や、挑戦している看護師が多い新年度にとても良い人だと思っています!
2023/4/1 インタビュー
佐藤 太一郎(さとう たいちろう)
【所属・肩書】国境なき医師団
ナースターミナル(国際看護師サークル)
【出 身】東海大学
【教 育】群馬パース大学、長崎大学熱帯医学研究所、常翔学園中高等学校、大阪高等学校、自由の森学園、東海大学
東京都立青梅看護専門学校、加茂暁星高等学校
【臨 床】東海大学医学部付属病院高度救命救急センター、国境なき医師団、
【資 格】看護師、保健師
【実 績】
2019年7月~ 国際船看護師 アメリカ、アラスカ、カナダ、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニアなど
2020年2月 横浜港 ダイアモンドプリンセス号 船内医療対応
2020年7~11月 イラク バグダッド コロナ集中治療
2020年12~2021年7月 アルジェリア ハッシュメサウド(サハラ砂漠)
2021年9~12月 パレスチナ ナブルス コロナ集中治療
2022年2~4月 イエメン サナア コロナ集中治療
2022年9~12月 ハイチ共和国 熱傷外傷プロジェクト
2023年4月~ チャド 緊急支援PJT
概要
神奈川県出身、ER・集中治療看護師。2009年に東海大学看護卒業後、東海大学医学部付属病院 高度救命救急センターで勤務。その後、海外留学や途上国での医療ボランティアを経験。2019年よりアメリカの船会社で国際船看護師として活動。2020年2月、横浜港でダイアモンドプリンセス号の新型コロナウイルス感染症アウトブレイクを船内看護師として対応にあたった。その後、MSFに参加。初回派遣のイラクでは、アウトブレイク対応の経験を生かし新型コロナウイルス感染症への緊急支援に参加した。イラク、パレスチナ、イエメンのコロナ集中治療派遣を終了し先月帰国。国境なき医師団の活動以外にもサハラ砂漠でメディカルセンターの立ち上げなど経験。
看護師を目指した理由やきっかけ
高校時代までずっと野球を続けていた。野球をしている中で、ケガをしたメンバーの対応をすることの興味関心が高かった。高校生ながらにRICEなどを学んで実践したり、自分が受けた肩のマッサージを学んでメンバーに実践したりしていた。医療や人の身体に興味関心があったベースの上で、死にそうな人を助ける「救急医療」に憧れがあった。
そこで、救急医療を実施する看護師を目指すことにした。
大学附属の高校であったが、看護学部への内部推薦の道がなかったので、受験を決心して挑戦し、東海大学に進学した。
実施しているユニークなこと
国際的に活動している国際看護師のコミュニティ「ナースターミナル」を作って、国際看護師を目指す人の支援から、国際看護師の人々の情報交換や相談が出来る場所を作った。
佐藤太一郎さん自身、海外で活動しているために、日本にいる家族に何かがあった時に、日本にいる仲間が様子を見に行ってくれるような環境が必要だと思って、国際的に活動するからこそのお互いを助らあえる仕組みを作れると確信して活動しているとのことです。
ユニークキャリアを選択したきっかけ
救急医療の現場の延長戦上として、災害医療の活動をしていった。
東日本大震災の支援活動をしている際に、医療が整備されている日本にある意味安心感を感じた。その反面、この体制が出来ていない環境に関して心配になって、国際災害支援の道に興味関心を持って行った。
語学力に自信がなかったが、英語が話せなくても国際支援をしていることを知って、一歩踏み出した。
一歩踏み出すが、国際災害支援をしていて、地震大国で地震の災害支援が得意である日本チームが、地震が少ない他国のチームから指導を受けている状況に違和感を感じた。世界の共通言語である英語で発信をしていなかったために、技術があるのに技術がないと見なされいた。
そして、英語力がないために救急医療技術があるのに、死体への支援の仕事を担当させられている状況をみて悩んでいった。
英語が大事だと感じ、オーストラリアに行きアシスタントインナーシング(看護助手)として働いて医療英語を身に着けていった。その後、シップナースになって、プリンセスダイヤモンド号での新型コロナウイルス支援を実施したことから、国境なき医師団に所属し、人道支援をするようになっていった。
高いハードルとわかっていたけど、できないことはないと思っていた。
入るタイミングをずっと待っている間に、できることが増えること、キャリアデザイン、が楽しくなった
今ではできることが増えてきて唯一無二になりつつあるのがなんか嬉しい
今後やりたいこと
国際看護師のこころ落ち着く居場所を作りたい!
国際看護師を目指す人がなれる確率を上げたい!
単純に、国際看護師集団にできることで困ってる人たちの力になりたい !
看護師へのメッセージ
英語ができることで救える命がある、って友達が言ってて感動しました
2023年11月看護師国際サミットやります!
簡単年表
2019年7月~ 国際船看護師 アメリカ、アラスカ、カナダ、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニアなど
2020年2月 横浜港 ダイアモンドプリンセス号 船内医療対応
2020年7~11月 イラク バグダッド コロナ集中治療
2020年12~2021年7月 アルジェリア ハッシュメサウド(サハラ砂漠)
2021年9~12月 パレスチナ ナブルス コロナ集中治療
2022年2~4月 イエメン サナア コロナ集中治療
2022年9~12月 ハイチ共和国 熱傷外傷プロジェクト
2023年4月~ チャド 緊急支援PJT
公式サイト
https://note.com/taichirosato_nt/
看護師とXを両立するには?
看護師しながら、他に何かをやることなんて出来ない!
よく耳にする言葉ですが、ユニーク看護師キャリア図鑑で紹介している人々がすごいで終わらせることはもったいないです。彼ら彼女らが活動できた背景として、柔軟な対応が出来る職場であるということがあります。
現在の職場内で新しく柔軟性をもってもらう選択肢もありますが、柔軟な職場の方に飛び込むという選択肢を活用するのも大切です。