ユニーク看護師 原田 香奈 チャイルド・ライフ・スペシャリスト

ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。

看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。

慶應義塾大学看護医療学部の学生との出会いから始まった、慶應義塾大学看護医療学部卒業生紹介シリーズw
ちょっと視野が狭かった。慶應義塾には、看護教育が昔からあって、慶應看護短期大学というものもありました。
そこの先輩たちも取り上げなきゃと思って、チャイルドライフスペシャリストとして活躍されている原田香奈先輩を取り上げます!

先月、プロフェッショナル仕事の流儀で紹介された「チャイルドライフスペシャリスト」で活躍するナースです♪

写真は紅梅会のサイトより拝借

原田 香奈(はらだ かな)

【所属・肩書】東邦大学医療センター大森病院小児病棟 チャイルドライフスペシャリスト

【出 身】慶應義塾看護短期大学、ノースキャロライナ州East Carolina University, Child Life学部
オハイオ州Cincinnati Children’s Hospital Medical Center (CCHMC)
【臨 床】慶應義塾大学病院、東邦大学医療センター大森病院
【資 格】看護師、認定チャイルドライフスペシャリスト

ユニークキャリア

1999年に慶応義塾看護短期大学を卒業した原田香奈さんは、その後慶応義塾大学病院の小児外科病棟で勤務しました。ここで5年間、看護師としての経験を積んだ彼女は、その中で子どもたちと家族への精神面への看護や家族看護に対する興味を強く感じるようになりました。

原田さんが看護師を目指したのも、子どもたちのための看護師になりたいという強い思いからでした。看護学生の時にアメリカでの看護研修に参加し、子ども病院を訪れた際に、初めてチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)という職種を知りました。CLSの仕事と役割に感動し、これこそが自分が小児看護の中でやりたいことだと強く感じた原田さんは、その後、CLSになるための道を探し始めました。

しかし、当時の日本ではCLSはまだあまり知られていなかったため、自身の看護の中でCLSの理念を大切にしながら看護師としての道を進むことを決意しました。そんな中、原田さんは自身の看護師としての経験を積む中で、子どもの成長発達や心理などをもっと学びたいという思いが強くなり、看護師としての5年間の経験を経て留学を決意しました。

2004年から2005年にかけてニュージーランドへ半年間の語学留学を経験した後、2005年から2007年にかけてアメリカ、ノースキャロライナ州のEast Carolina University, Child Life学部に編入学。ここでCLSになるために必要な授業と保育園・病院実習を経験し、さらにオハイオ州Cincinnati Children’s Hospital Medical Centerで600時間のチャイルド・ライフ・インターンシップを終えました。この経験を経て、原田さんはChild Life Councilの認定資格試験に合格し、認定チャイルド・ライフ・スペシャリストとなりました。

原田さんがCLSになるための留学を経て感じたことは、目標があるからこそ困難を乗り越えられるということでした。英語での勉強や多くのレポート課題、日々の授業についていく大変さがあったものの、CLSになるための目標が彼女を支え、必要な知識とスキルを学び、インターンシップを終え、認定資格も取得することができました。

帰国後の2008年7月より、東邦大学医療センター大森病院の小児病棟でCLSとして勤務しています。ここで原田さんが目指すのは、「心に寄り添う看護」です。CLSとして子どもたちと向き合い、家族と共に闘病生活を支える彼女の活動は、子どもたちの健康と成長を支える大切な役割を果たしています。

原田香奈さんのようなCLSの活動は、子どもたちが病気と闘う中で精神的なサポートを提供する重要な役割を果たしています。日本でもCLSがさらに認知され、子どもたちとその家族が健やかな生活を送るための支援が進むことを願っています。

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