ユニーク

ユニーク看護師:ケア衣料ヘルスケアデザイナー

ごきげんさまです。感護師つぼです。

看護師だからこそのユニークな働き方の一つとして、ヘルスデザイナーの仕事をしています。

「身体が不自由なんじゃなくて、服が不自由なんだ!」とケアする衣料として

ケア衣料ブランドcarewillにて、ヘルスデザイナーをさせていただいています。

https://www.carewill.co.jp/

サイトをみるとリサーチディレクターという肩書ですが、ヘルスケアデザインの仕事を分解すると

情報収集して、分析をするということがあるので、研究ポジションで活動させて頂いています。

というのも、carewillには、日本を代表するデザイナーが協力してくださっていまして、デザイナーという名乗るのも憚られる状況なのです(><)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000054309.html

ヘルスデザイナーの坪田です。

その仕事の一つで、リハビリテーション看護学会で発表した資料を少し紹介します。

ただ原文は、坪田の雑記ブログにも掲載されてあります。

ケア衣料:リハビリ専用シャツに看護師が期待する効果に関して喜んで起業、喜業家、喜業義塾坪田康佑です。 今までケア衣料に関して”バリアフリーなファッションabilitee adaptwww.ktsubota.com

リハビリテーション学会の抄録にも掲載されています。(51ページ目です。)

第32回日本リハビリテーション看護学会学術大会jrna32.net

コロナ渦で発表することが出来なかった発表用に作成していたグラフを紹介します。

タイトルはリハビリ専用シャツに看護師が期待する効果に関して
ー開発に向けた調査ー
です。

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まずは分かり切ったことですが、どれぐらい不自由なのかを調査して調べました。腕骨折や片麻痺だと「とても不自由」が多いのは、分かり切っていましたが、「石灰沈着性腱板炎」とか「肩関節周囲炎」など不自由度合いが高いことが分かりました。なんとなく分かるものを数値化することで、ケア衣料をどのようなユーザーが求めているかが分かってきます。ちょっとした不便も毎日のように続くと慣れてきますが、億劫になってきます。そして、自己認識しない間に、外出控えをしてしまう等の行動に表れてきます。今回の研究では、自己認識の数値化で、行動変化は取り上げていないですが、そのようなことが見えてきました。ケア衣料をたくさん使って、ユーザーヒアリングで行動の変化の研究は、いつかしたいです。どなたか研究費出してくれると嬉しいな

次に取り上げるのは、Tシャツを着るのに用いる時間に関して調べました。

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平均しちゃうと3分少しになりますが、大きく10分かかる人と15分かかる人がいることが分かります。そして、最も短い人でも3~5分の時間帯にいます。このブログを読み終えたらお風呂に入った後に是非とも体験してみて頂きたいのですが、Tシャツを着るのにかかる時間って1分もかからないです。不自由と言うのは簡単ですが、実際に数値に置き換えることで、どれぐらい面倒くさいかが分かります。15分着るのにかかる人なんて、パジャマに着替える・外出着に着替えるだけで1日30分使っちゃいますからね。1週間だと3時間以上、1ヶ月で15時間も洋服に時間を費やすことになるんです。

どう?ケア衣料の必要性分かってくるでしょ

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絵を用いて、脱衣する時に襟ぐりなのか?袖ぐりなのか?どのような行動で時間がかかるのか?の調査をしました。このグラフだけじゃなく、もっと細かな動作を調べた調査もしたのですが、分かりにくいので、今回はこれでお許しください。

そして、不便なところを明確にした後に、どんな機能があるといいのか?という質問をしました。(質問の順番って大切なんですよ。相手の考えをより深めるようにしていかないと、正しい情報が出てきません。)

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想像できると思われるかもしれませんが、しっかりと【片手】で取り扱う洋服が求められていることが分かります。だからこそ、carewillは、片手で10秒で着れて1秒で脱げるがコンセプトなんです♪

調査する前からずっと懸念している「ボタン」や「ファスナー」に関してもキレイに出てきてきました。デザインと機能を兼ね備えてこれをどのように解決していくのかは、モノ作りスタートアップならではのワクワクです。そして、新型コロナウイルスが流行してからの調査だったので、抗ウイルス機能などが求められるかと思っていたのですが、残念ながら求められませんでした。仮説を一つ一つ検証していく楽しさもあるのですが、調査のタイミングによってデータが変わるかもしれないので、今回の初期調査を土台にして次の調査研究に生かしていきます。

機能をいろいろと調査した上で、ケア衣料に期待する効果に関して調べました。

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自立心・自尊心の維持・リハビリの意欲・生きることへの気力

便利さに関する期待が多いかと思っていたのですが、それ以上に自尊心に関する部分への影響が大きいことが分かってきました。マズローの欲求の5段階を思い出します。①生理的欲求②安全の欲求③社会的欲求④承認欲求⑤自己実現欲求。不自由ということで、欠乏欲求に焦点があたると思っていたのですが、予想以上に⑤自己実現欲求に近しい効果に期待されていることが分かりました。

マズローに関する解説は外部サイトにおまかせします。
マズローの欲求5段階説をこの上なく丁寧に解説する。あなたの欲求はどのレベル? | 八木仁平公式サイトこんにちは、株式会社Meee代表のやぎぺーです。   心理学の用語の中でも、「マズローの欲求5段階説」という名前www.jimpei.net

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そして、着眼してもらいたいのが、ケア衣料によって「リハビリテーションへの意欲が高まる」という期待があるということです。リハビリテーションが行われないと機能が衰えて日本の医療費・介護費用は上がります。

でも、効果的なリハビリテーションは、やる気がないとできません。そこへのアプローチを模索している研究が多々あるぐらいです。ケア衣料が、意欲を高めるという可能性が出てきました。

どうですか?

看護師の視点をもって別分野にいくと、いろいろな働き方が出てくると思いませんか?

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感護師つぼ

坪田康佑4/1/1982
生まれも育ちも東京
3代続いた東京生まれの江戸っ子
国際医療福祉大学保健医療学博士課程
一般社団法人医療振興會​ 代表理事
著作
看護管理者のためのコーチング実践ガイド
臨床を動かすリーダーシップ
医歯薬出版

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