次期 日本看護協会会長2025~ 男性初!秋山 智弥

ごきげんさまです!感護師つぼ(@cango_shi)です。

看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。2歩目

看護師の皆さん、そして看護職の未来を担う皆さん、いつもありがとうございます。今日は、皆さんのキャリアを考える上で、非常に重要な存在である日本看護協会の新しい顔、秋山智弥先生についてお話ししたいと思います。前会長の高橋弘枝先生も素晴らしい方でしたが、「新しい会長ってどんな人だろう?」と感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。


日本看護協会の新会長!秋山智弥先生ってどんな看護師

この度、日本看護協会の新会長に就任される秋山智弥先生。高橋前会長の素晴らしいリーダーシップを引き継ぎ、日本の看護界を牽引していくことになります。秋山先生は、どんなバックグラウンドをお持ちで、これから看護職の私たちに何をもたらしてくれるのでしょうか?

まず、秋山先生の華々しい経歴をざっくり見てみましょう。

  • 出身:東京大学医学部保健学科をご卒業後、同大学大学院で修士課程、博士後期課程を修了されています。まさに、学術の道を究めていらっしゃる看護師ですね。
  • 臨床経験:東京大学医学部附属病院、京都大学医学部附属病院で看護師として勤務され、師長、副看護部長、そして看護部長も歴任されています。現場の最前線からマネジメントまで、幅広く経験されているナースさんですね。
  • 教育経験:新潟県立看護短期大学助教授、京都大学、岩手医科大学、名古屋大学などで教鞭を執り、多くの後進の育成に携わっていらっしゃいます。
  • 現在の所属:名古屋大学医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センターの教授を務めながら、日本看護協会の副会長も務めてこられました。
  • 専門分野:医療経済、キャリア開発、医療情報、医療の質、看護管理など、多岐にわたる分野でご活躍されています。

【所属・肩書】名古屋大学 医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター 教授

【出 身】東京大学
【臨 床】医療法人社団龍岡会 龍岡介護老人保健施設,京都大学, 医学部附属病院(看護師→看護部長)
【経 験】公益社団法人 日本看護協会, 副会長、公益社団法人 日本脳卒中協会, 理事 、一般社団法人 日本看護管理学会, 副理事長 
【教 育】新潟県立看護短期大学,産業医科大学,藍野大学大学院,京都大学,岩手医科大学,聖マリア学院大学大学院,秋田大学大学院名古屋大学
【資 格】看護師
【受 賞】優秀演題賞, DPC支払制度における看護の経済的評価に関する検討, 日本看護評価学会 


「医療経済」と「医療情報」に強い新会長がもたらす看護の未来

高橋前会長が、コロナ後における実践的なリーダーシップを発揮されたように、秋山先生もまた、現代の看護界が抱える課題に対し、独自の視点からアプローチしていくことが期待されます。

特に注目すべきは、秋山先生が長年研究されてきた「医療経済」と「医療情報」の分野です。

「医療経済」というと、ちょっと難しく聞こえるかもしれませんね。ものすごくざっくり言うと、「限りある医療費を、どうすれば看護の質を落とさずに、より効果的に使えるか」ということを考える学問です。私たちの看護が、どれくらいの価値があって、どのようにすればもっと効率的に、そして持続可能になるのか。この視点は、今後の看護職キャリアを考える上で、非常に重要になってくるのではないでしょうか。

また、「医療情報」の分野では、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)を看護にどう活用していくか、という研究にも携わっていらっしゃいます。例えば、電子カルテのデータをもっと有効活用したり、AIを使ってナースの業務負担を軽減したり、なんてことが考えられます。これによって、私たち看護師が、もっと患者さんと向き合う時間が増える、なんて未来が来るかもしれませんね。


VUCA時代を生き抜く看護師キャリアを支援する視点

秋山先生は、現代社会をVUCA時代と捉え、「看護の価値を明確に集める仕組み」の重要性を強調されています。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉で、変化が激しく、将来の予測が困難な時代を指します。

このVUCA時代において、看護師一人ひとりが自分たちのキャリアをどう築き、看護の専門性をどう発揮していくか。秋山先生は、そのための具体的なエビデンスに基づいた評価の重要性や、看護の質の見える化、そして社会への貢献を明確にしていく必要性を唱えています。

例えば、皆さんが日々の看護実践の中で感じている「これって、患者さんにとってすごく大事なことだけど、なかなか評価されにくいな」というような部分も、看護師の専門性としてきちんと「価値」として認識されるような仕組みづくりに、リーダーシップを発揮してくださるのではないでしょうか。それは、私たち看護職のモチベーション向上にも繋がる、素晴らしいことだと感じています。


新しい日本看護協会会長への期待

秋山新会長の就任は、これからの日本の看護界に、新たな風を吹かせてくれることでしょう。医療経済や情報活用といった視点から、より合理的で持続可能な看護の仕組みが構築され、私たち看護師が、より良い環境で、安心してキャリアを築いていける未来が訪れることを期待しています。

高橋前会長が築き上げた基盤の上に、秋山新会長の専門知識とリーダーシップが加わることで、日本の看護は、さらに発展していくに違いありません。私たちナース一人ひとりが、その変化の波に乗り、看護の可能性を広げていけるよう、これからも情報を発信していきます。

最新情報をチェックしよう!