ユニーク

ユニーク看護師 浅川 真希乃 国際看護師(ドイツ、ウズベキスタンなどなど)

ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。 

看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。

自分の出身の看護学校、慶應義塾大学看護医療学部は、毎年、母の日に同窓会を開催しています。今年も、同窓会には参加しませんが、母校を想って、母校の後輩を取り上げることにしました!

写真は、JICAのサイトより拝借

浅川 真希乃(あさかわ まきの)

【所属・肩書】国際看護師

【出 身】慶應義塾大学、Heinrich-Heine-Universitaet Duesseldorf Public health(デュッセルドルフ大学公衆衛生学)
【臨 床】慶應義塾大学病院、Friedensdorf International、名瀬徳洲会病院、Japan Overseas Cooperation Volunteers
【経 験】ドイツ国際平和村、青年海外協力隊(27 年度4 次隊 ウズベキスタン)
【資 格】看護師、保健師

ユニークキャリア

浅川真希乃さんは、国際協力に興味を持ち、看護師の道を選びました。大学生の頃、ドイツに1年間留学する機会があり、その中でドイツ国際平和村の活動に触れました。この施設は、戦地や貧困地域の子供たちをドイツで治療する援助を行っており、浅川さんはここで看護師として働く中で、大学院進学の動機を見出しました。

彼女が進学を決めた理由の1つは、施設の活動で緊急支援が必要な子供たちへの支援が限られていることに気付いたからです。そして2つ目は、平和村の創始者が目指す「自分たちの施設が必要なくなること」に共感し、その目標に貢献したいという思いを強く抱いたからです。彼女は発展途上国の子供たちに必要な医療リソースを提供し普及させるための学びを追求するため、大学院進学を選びました。

ドイツは国際援助の分野では発展途上国と比べるとまだまだ進んでいない国ですが、医療システムの面では日本の雛形となり、またドイツ経済はEU経済の基盤となっています。そのため、ドイツで医療経済学を学ぶために、浅川さんは留学先としてデュッセルドルフ大学大学院を選択しました。

デュッセルドルフ大学は、浅川さんが学部生時代に交換留学を経験した大学であり、その当時から知っていた公衆衛生学修士課程のコースがありました。この大学では働きながら学ぶことができる短期集中型のセミナーが開講されており、浅川さんは現職を続けながら学ぶことができるこの課程に進学することを決めました。大学院への進学には語学証明と志望動機書の提出が必要であり、浅川さんは半年間の準備期間を過ごした後、大学院進学の準備を整えて進学しました。

浅川さんが選ばれたユニークなキャリア、つまりデュッセルドルフ大学での学びは、医師や社会学者、地理学者、福祉関係者など様々な分野からの学生が集まる環境で行われています。これにより、医療者以外の視点から医療制度や医療社会学を学ぶことができ、非常に興味深い経験となっています。また、医療関係者同士では似たような価値観を持ちがちですが、異なる分野の学生たちとの交流を通じて、医療を社会の大枠で捉える視点が養われました。

海外で学業と仕事を両立させることは容易ではありませんでしたが、大学院で学んだことを直ちに現場で実践することができるため、より深い学びを得たそうです。

その後、浅川さんは、発展途上国の子供たちへの医療支援と医療インフラの整備支援をしました。カンボジアやスリランカなどの国々に基礎的な健康診療所を建設し、地域の疾病予防や基礎的な健康診断を可能にする活動を行っています。このような支援活動では最新の医療機器などは必要とされず、地域の人々がアクセスしやすい場所に設置され、すべての人々に基本的な医療が提供されることが最重要課題とされています。浅川さんは現在の学びをさらに発展させ、援助活動により具体的に貢献することを目指しています。

青年海外協力隊として、ウズベキスタンでも活動をされました。浅川さんはウズベキスタンのフェルガナ州に派遣され、保健師として活動しています。彼女は笑顔と健康を広める活動に取り組んでおり、地域の診療所で働きながら、村の住民と共に暮らしています。ウズベキスタンは果物の産地として有名な国であり、浅川さんのホームステイ先も果樹農家です。彼女は日々の診療所での業務の傍ら、家族の畑仕事を手伝いながら生活しています。食文化も重要な要素であり、ウズベキスタンの人々は食べることを楽しむことが大好きです。浅川さんも1日に5食を食べることが珍しくないため、体重の増加に悩まされることもあったそうです。

彼女の活動は、単に医療だけではなく、農業や食にも多くの時間を費やしています。保健師としての仕事の一環として、健康へのアプローチを生活の中で共有することも重要だと考えているのです。ウズベキスタンの伝統的な料理であるサムサや、代表的な作物であるパフタ(綿花)についても触れながら、地域の人々との交流を通じて健康について学びながら活動しています。

浅川さんの活動は、単に医療業務を提供するだけでなく、地域の文化や生活習慣にも深く関わり、地域の人々と共に健康を追求する取り組みです。彼女は笑顔と情熱を持って活動し、ウズベキスタンの人々との交流を通じて、医療や健康の重要性を伝えています。

今後も浅川さんは、学んだ知識や経験をさらに発展させ、発展途上国での医療支援や医療インフラの整備に貢献していくことを目指しています。彼女の活動は、地域社会への貢献と国際協力の精神を体現しており、多くの人々にとっての希望となっています。

浅川真希乃さんの情熱と活動は、国境を超えて多くの人々の心に響いています。彼女の取り組みを通じて、医療の重要性や健康への取り組みが広く認識され、地域社会の発展に寄与していくこ

と思われます。

浅川真希乃さんは、国際協力の視点を持ちながら、看護師としての専門知識と経験を活かし、世界各地での医療支援に取り組んでいます。彼女のドイツ留学とウズベキスタンでの活動は、国境を超えた人々への貢献と交流を通じて、医療と健康の普及と向上を促しています。

浅川さんの経験は、学術的な視点と現場での実践を結びつけており、彼女の知識や技術が地域社会に大きな影響を与えています。彼女は医療だけでなく、食文化や農業にも関心を持ち、それらを総合的な健康へのアプローチに結びつけています。

浅川さんの活動は、地域の人々との共生を重視しており、彼女が暮らす地域においても笑顔と健康の大切さを広める役割を果たしています。彼女の尽力によって、地域の人々の健康意識が高まり、より良い生活環境が築かれていくことでしょう。

浅川さんの取り組みは、他の人々にも影響を与える可能性があります。彼女の情熱と努力は、若い世代や医療関係者にとっての模範となり、国際協力や地域社会への貢献の重要性を示しています。

浅川真希乃さんの活動は、看護師としての使命を果たすだけでなく、人々の心と健康を繋げる架け橋となっています。彼女の取り組みは、社会的な意義と国際的な連携の重要性を訴え、より包括的で持続可能な医療と健康の実現を目指しています。

浅川さんのこれからの活動に期待し、彼女の情熱と尽力が多くの人々の生活を豊かにし、健康と福祉の向上に寄与することを願っています。彼女の姿勢と取り組みは、私たちに勇気と希望を与えてくれます。

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感護師つぼ

坪田康佑4/1/1982
生まれも育ちも東京
3代続いた東京生まれの江戸っ子
国際医療福祉大学保健医療学博士課程
一般社団法人医療振興會​ 代表理事
著作
看護管理者のためのコーチング実践ガイド
臨床を動かすリーダーシップ
医歯薬出版

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