ごきげんさまです。感護師つぼ(Twitter)(Threads)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。可能性を拓くのと同時に、看護師の卵を守ることも大切だと思っています。その一環として、今年1月に「全国看護学生はぐくみネット」が看護学校におけるハラスメント指導の禁止を求める署名を提出する記者会見のお手伝いをさせていただきました。
11月21日は、看護学校だけではなく医療従事者養成専門学校における要望書を提出ということで、厚生労働省にて記者会見をされるというので、参加させて頂いてきましたので報告します。
2024/11/23 加筆 当日配布資料を預かり、公開許可頂きましたので公開しました。
記者会見概要
開催日時:2024年11月21日 11:00~
開催場所:厚生労働省記者クラブ
登壇者
①医療情報の公開・開示を求める市民の会 岡本 隆吉
②理学療法士等専門学校の教育の質保証を求める市民の会 小林 由香子
③全国看護学生はぐくみネット 代表 高橋 裕樹
内容
この面談では主に、理学療法士・作業療法士の専門学校教育の改革と看護学校におけるハラスメント問題について議論されました。小林由香子氏は、理学療法士・作業療法士の専門学校における情報公開の不足を指摘し、学生が適切な学校選択をするための情報提供を求めています。高橋裕樹氏は、看護学校でのハラスメント問題の深刻さを訴え、具体的な改善策を提案しています。両者とも、学生の権利保護と教育の質向上を目指し、厚生労働省への要望書提出や情報公開請求などの活動を行っています。議論では、留年・退学率の公表、ハラスメント対策の強化、実習環境の改善、単位証明の長期化などが具体的な要望として挙げられました。また、専門学校の自治権と行政の監督責任のバランス、教育の厳しさと学生の健康のバランスなど、複雑な問題も提起されました。両氏は、これらの問題解決には法的根拠の強化や第三者機関による評価の導入が必要だと主張しています。
ご子息を看護教員によるパワーハラスメントで失った高橋裕樹さんは、一人の問題としてではなく、日本全体の問題としてとらえて改善活動をしております。実際に880名の看護学生から情報を得たということで、記者会見の質疑応答では、これらの生の声に関する質問や学生の地域性などの偏在があるのかといった議論が交わされました。
また、ここ一か月の間でも、相生市看護専門学校・武生医師会看護専門学校の問題が報道されています。武生医師会看護専門学校では、第三者委員会設置の方向になっています。質疑応答では、この第三者委員会を設置する際の客観性や透明性の必要性が挙げられました。
取材に伺った感護師つぼ個人としての意見ですが、「理学療法士等専門学校の教育の質保証を求める市民の会」の活動において、理学療法士の臨床実習に関するガイドラインが大幅に改定され、実習時間や内容が厳格化されたという話を伺いました。同じ医療従事者の養成課程であるにもかかわらず、看護学校の実習における拘束時間や課題時間には大きなばらつきが見られます。また、「全国看護学生はぐくみネット」の取材を通じて、いまだに看護学校の校長の中には「3時間の睡眠時間で実習を乗り越えることが重要だ」と話す方がいることを知り、看護教育の体制におけるばらつきや課題を強く感じました。
また、1月に行った記者会見と異なり、映像系報道メディアはどこも入っておりませんでした。許可を頂き、撮影させて頂きました。こちらに関しては編集次第、共有させて頂きます。