ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。
看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。
先日、グッドデザイン賞を受賞したナースを紹介する講演をさせて頂きました。自分の中では、彼女たちに憧れてグッドデザイン賞を受賞しにいったので、知られていなかったことが寂しかった。なので、ちょっとグッドデザイン賞受賞ナースを紹介していきたいと思います。
昨日は、山本典子さんを取り上げましたので、本日は、真田弘美先生を取り上げます!
ユニーク看護師 山本典子 グッドデザイン賞受賞 看護師社長 (cango.blog)
写真は、石川県立看護大学から拝借いたしました。
真田 弘美 (さなだ ひろみ)
【所属・肩書】東京大学名誉教授、石川県立看護大学学長
【出 身】聖路加看護大学、金沢大学医学部研究生(医学博士)、クリーブランドクリニック聖路加分校ET スクール、イリノイ大学看護学部大学院
【臨 床】聖路加国際病院、金沢大学医学部付属病院
【経 験】富士通金沢支店・健康コンサルタント、東京大学高齢社会総合研究機構・機構
ellow of American Academy of Nursing (FAAN)、Sigma Thera Tau International Honor Society of Nursing
日本看護協会副会長
【教 育】金沢大学医療技術短期大学、金沢大学医学部保健学科、東京大学大学院医学系研究科
Curtin University (Australia)
【資 格】看護師、保健師、養護教諭、高校教諭、日本褥瘡学会認定師(看護師)(2007年)、
創傷・オストミー・失禁(WOC)看護認定看護師(現、皮膚・排泄ケア認定看護師)(1999年)
ET(Enterostomal Therapist)(1987年)
【実 績】World Union of Wound Healing Societies Life Time Achievement Award 2022年
・学術論文優秀賞(公益社団法人日本看護科学学会)真田弘美(2022年12月)Damage to subcutaneous tissue at the catheterization site during chemotherapy : A prospective observational study using ultrasonography
・ヘルシーソサエティ賞パイオニア部門(公益社団法人日本看護協会・ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ 共催)真田弘美(2020年11月)
・International Lymphoedema Framework Japan 10th Anniversary Award (2020年12月)Hiromi Sanada, Gojiro Nakagami, Misako Dai
・JWC2013 Innovation Award(2013年)東京大学医学部附属病院褥瘡回診チーム
・独立行政法人日本学術振興会 表彰 真田弘美:特別研究員等審査会専門委員・国際事業委員会書面審査員・書面評価員 審査貢献による表彰
・日本看護協会会長表彰受賞 (2018年6月) 真田弘美
・The award for the single most important contribution to the ILF LIMPRINT study(2014年5月) 国際リンパ浮腫協議会
・日本褥瘡学会 大浦賞(2005年8月) Sanada H, Moriguchi T, Miyachi Y, Ohura T, Nakajo T, Tokunaga K, Fukui M, Sugama J,Kitagawa A. Reliability and validity of DESIGN, a tool that classifies pressure ulcer severity and monitors healing. J Wound Care. 2004; 13(1):13-18.
・2007年度グッドデザイン賞 (2007年11月) 床ずれ防止車いす用エアーセルクッション「メディエア」(老年看護学/創傷看護学分野、 横浜ゴム株式会社共同開発)
ユニークキャリア
真田弘美先生は、看護の分野で長年にわたり革新的なリーダーシップを発揮しています。先生の豊かな経歴は、昭和54年に聖路加看護大学(現聖路加国際大学)から始まります。
真田先生は、創傷看護学、看護理工学という新しい異分野融合分野を創設し、産学協創によるケアイノベーションをグローバルに発信してきました。褥瘡の領域においては、褥瘡発生メカニズムの解明からブレーデンスケールの日本への導入、褥瘡重症度評価スケールDESIGNの公表、褥瘡予防用ロボティクスマットレスや褥瘡治癒促進振動療法機器の開発まで、本邦及び世界の褥瘡医療の発展を牽引してきました。
また、特定行為に係る看護師の研修制度の法制化に大きく貢献し、日本の医療の変革を先導してきました。次世代を担う研究者の養成にも心血を注ぎ、日本看護科学学会理事長として、海外研修制度や国際研究助成制度の創設などを通じて、若手研究者の活性化に尽力されました。
真田先生の著しい貢献は多方面から評価され、令和元年には世界の看護界における最高名誉賞であるFellow of American Academy of Nursing (FAAN)を、そして令和2年にはヘルシーソサエティ賞パイオニア部門を受賞されました。
今日までの真田先生の業績は、看護学の分野における先進的な思考と深い理解を示しています。その洞察力と先見の明は、新たな研究者世代の育成だけでなく、全体としての医療分野への革新的な影響をもたらしています。
先生の敬虔な仕事ぶりと、その影響力は間違いなく、今後の看護学界や医療界の発展にとって重要な役割を果たし続けるでしょう。グローバルな看護界において、真田弘美先生は引き続きその道を切り開く存在として、多大な影響力を持つことでしょう。