NHK登場 VR看護教材 松浦純平

ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。

看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。2歩目

先週、NHKで術後せん妄をVRで学ぶことができるニュースがやっていました。そちらをインターネット上で取り上げさせていただいたところ、光栄なことに開発されている松浦氏からご連絡頂いて、縁ができました。松浦氏の活動は、看護師のキャリアを考える参考になるかと思いましたので取り上げます。

ちなみに、2025年1月号の看護展望で、松浦さんの記事の後ろに坪田が執筆していました。誌面上ではすれ違っていたので、実際にお話しできて嬉しかった♪

※医学教育的に「体験」という表現は、研究で証明していないと使えないと耳にしたので、NHKと別の表現を用います。

松浦 純平(まつうら じゅんぺい)

【肩 書】周南公立大学 人間健康科学部看護学科 教授
     合同会社JMラボ 代表取締役
【出 身】放送大学、四日市看護医療大学大学院、大阪電気通信大学大学院
【教 育】奈良県立医科大学、近大姫路大学、奈良学園大学
【臨 床】三重大学医学部附属病院
【専 門】成人看護学急性期、術後せん妄、VR(バーチャルリアリティ)、生体反応
【学 会】日本看護科学学会、日本看護研究学会、看護ケアサイエンス学会(評議員)、看護理工学会、電気学会(査読委員)
【資 格】看護師、AHA認定ACLSヘルスプロバイダー

VRを使って患者の気持ちを理解するってどういうこと?

元医療機器メーカー営業マンの松浦純平さんは、25歳で看護師に転身し、現在は大学教授としてVRを使った術後せん妄の教材を開発しています。

「患者さんの苦痛を少しでも和らげたい」という強い思いから生まれたVR教材とは、一体どんなものなのでしょうか?

松浦さんのこれまでのキャリアやVR教材開発への情熱、そして看護師としての未来 visionに迫ります。

異色の経歴を持つ看護師、松浦純平教授

松浦純平さんは、歯科技工の営業マンとして社会人をスタートさせました。しかし、医療系国家資格の重要性を感じ、25歳で看護学校へ進学。看護師としてのキャリアを積んでいきます。

営業職時代の経験から、新しい技術を世の中に広め、社会に貢献したいという強い思いを持っていた松浦さん。そこで注目したのがVR技術でした。

VRで術後せん妄を可視化!患者理解を深める

松浦さんがVR技術に着目したきっかけは、看護師として働く中で、術後せん妄に苦しむ患者さんの姿を見てきたことでした。

術後せん妄は、全身麻酔の手術後などに患者が経験する幻覚や幻聴、意識障害などの症状です。患者さんによっては暴れてしまうこともあり、看護師は対応に苦慮することも少なくありません。

しかし、患者さんが見ている世界を理解することは難しく、看護師も困惑してしまうことが多々あります。そこで松浦さんは、VR技術を使って術後せん妄を可視化することで、看護師の患者理解を深め、より良いケアを提供できるのではないかと考えました。

大手出版社とタッグを組み、VR教材を開発

松浦さんは、VRゴーグルを使って術後せん妄の患者さんが見ている世界を体験できる教材を開発しました。

この教材では、兵士のような人物が襲ってくる、虫がうごめくといった、術後せん妄でよく見られる幻覚をVRで再現しています。

NHKの取材で、このVR教材を体験した生徒は「せん妄患者の気持ちを具体的に想像できるようになった」とコメントしており、患者理解を深める効果が期待されています。

現在、松浦さんはこのVR教材を世の中に広めるため、大手出版社と連携し、さらなる開発を進めています。

看護師の未来 vision:VRで患者ケアを進化させる

松浦さんの挑戦は、VR技術が看護師のキャリアをどのように進化させることができるのかを示す好例です。

VR技術は、患者教育やリハビリテーションなど、様々な分野での活用が期待されています。

松浦さんは、「VR技術を活用することで、患者さん一人ひとりに寄り添った、より質の高い看護を提供できるようになる」と語っています。

まとめ

元営業マンという異色の経歴を持つ松浦純平教授は、VR技術を活用し、術後せん妄の患者理解を深めるための教材を開発しました。

看護師としてのキャリアの中で培ってきた経験と、新しい技術への探究心、そして患者さんを想う気持ちが、松浦さんの挑戦を支えています。

松浦さんの活動は、VR技術が看護の未来をどのように変えていくのか、その可能性を示唆しています。

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