ユニーク看護師 砂漠マラソンランナー世界8位 山下 俊一郎

ごきげんさまです。感護師つぼ(@cango_shi)です。

看護師の可能性を拓くのに、すでに新しい道を切り拓いている方々の活動を知ることが第一歩だと思っています。

メディアに取り上げられているアスリートナースばかりを取り扱ってきましたが、今回は、ひっそりと世界と戦っている砂漠ランナーの山下俊一郎さんを取り上げます。

山下さんには紙面インタビューさせて頂いたのですが、紙面だけでは、疑問が膨らむばかりなので、近々またインタビューの時間をとってこちらのブログでも更新させて頂きます。

2023/4/29 大会記録修正加筆
2023/4/14 オンラインインタビューで加筆

山下 俊一郎 (やました しゅんいちろう)

【所属・肩書】一般財団法人佐賀県産業医学協会

【出 身】医師会立看護学校
【専 門】ウルトラマラニック、健康診断
【経 験】グレートモンゴリアゴビデザートマラソン完走など
【臨 床】透析、自費治療、デイサービス、健診
【資 格】看護師、福祉住環境コーディネーター2級 第一種衛生管理者

ユニークキャリア

実家は熊本で、現在佐賀に住んでいます。たまたま熊本で初の熊本城マラソン開催!の広告を見て、マラソンを走った事はありませんでしたが「せっかく地元での初のフルマラソンだし出てみるか」というのが走り始めたきっかけです。何とか5時間でゴールして「もう絶対こんな事しない」と思っていたのですが… マラソン中毒者という本を読んでしまい、かなり影響をうけました。それまでは佐賀に知り合いもおらず職場と家の往復の毎日でした。しかし走り始めた事がきっかけとなりランナー繋がりの知り合いが全国に増えていき、砂漠マラソンの事を知りました。それを実現できたのが2019年8月でした。

ユニークキャリアを目指したきっかけは?

マラソン中毒者の著者の小野さんの言葉にノータイムポチリという言葉があります。 これは先にゴールを設定し、それを達成させる為にはどうすれば良いのか?という風にマインドを持っていくやり方です。 砂漠マラソンに絶対出る!と決めていたので、時間はかかりましたが達成する事は出来ました! その時は参加者が21人(日本、モンゴル、日本在住の韓国人)だったと思いますが8位になりました。ただし、上位7名は化け物みたいな人達でかなり差が開いております。世界8位ってネタとして使ってます。

今後は?

ゴビ砂漠を走って目標を達成しました。その頃に今の職場に入ったのですが、練習量はかなり減ってます。 ただ他のステージレース(6日で250kmとかの大会の事です)にも参加したいし、来年のフルマラソンで10年ぶりの4時間切り(サブ4と言います)を目標にしています。

ユニークエピソード①

BORN TO RUNという書籍で知ったワラーチというメキシコのサンダルを自作してランニングをしているとのこと!。今では他の靴では走れないぐらいマッチングしていると話されます。自作し始めたきっかけは、値段が高かったから作成してみたところ、とてもよかったと。。。

どこまで好奇心旺盛で、実践する人なんだ!と叫びたくなるエピソードでした。

ユニークエピソード② キロ単価!?

練習は、週末に10〜20キロほど走ることが多いです。スピードよりも距離を走ることを意識されているとのことです。そんな山下俊一郎さんは、大会に関しても「キロ単価」で考えるということです。

マラソン大会に出場する際に、エントリー代金を距離で割ってキロ単価を算出し、その値が最も安い大会に参加するという方法で大会を選んでいます。

例えば、東京マラソンのエントリー代金が23,300円で、フルマラソンの距離が42.195kmであるとすると、山下俊一郎さんが支払うキロ単価は、約553円になります。

しかし、同じフルマラソンの距離を走る熊本城マラソンのエントリー代金が14,000円だった場合、山下俊一郎さんが支払うキロ単価は、約332円となりやすくなります。

フルマラソンの値段があがってきているので、80キロメートル、100キロメートルマラソンの方がお買い得ということです。

ユニークなエピソード③

山下俊一郎さんはフルマラソン、特に交通規制が入るシティマラソンに参加するときは、感謝の気持ちを持って走っているとのこと!具体的には、メディカルランナーやごみ拾いランナーとして参加し、ときにはプリンや人参を持って仮装しているそうです。ランニングを通じて楽しい笑いを提供することも大切にすることを身体をはって実践しています!

フルマラソン以外でも、ネギの着ぐるみを着て100キロのレースに参加したことがあります。とても楽しい経験でした!と語ります。

看護師になったきっかけ

普通の大学を卒業後サラリーマンをしておりました。結婚後に妻の実家がある佐賀に転居。仕事をしていたのですが、資格を取ろうとなり、最初は経験だけで取得できる介護職を目指したのですが、面接に行った事業所で看護師を勧められて5年間働きながら学校に通い看護師となりました。

お姉さんから幼少の頃に、「看護師いいんじゃないの?」と言われていたけど、まさか自分自身が看護師になるとは思ってもいなかった。

その看護学校を選んだ理由

結婚していたこともあり、最低限の収入を得るために医師会の学校にしました。

看護師としての山下俊一郎さん

私は現在勤めている健診施設で最初の常勤男性看護師でした。健診業務に特化しており、5年目になります。従業員の健康状態をチェックし、仕事に適した状態かどうかを確認するのが私の仕事です。

健診相手は県内の働く人々で健診車に乗って県内だけでなく、時には近県にも出向いて健診を行なってます。 人手不足もあり、たまには4t車の心電図車も運転してます。

私はこの仕事が大好きです。やりがいがあり、やることがたくさんあるので、他の仕事には戻れません。将来的には、特殊な健康診断の知識を身につけていきたいと思っています。

私の仕事は、健康診断にとどまらず、産業保健師と協力したり、作業環境測定士と連携したり、健康的なライフスタイルを促進するための様々な活動を組織したりすることも含まれます。

看護師に伝えたいこと

何歳からでも走り始められる。健康にもいいので、是非とも、
                      みんなで走りましょう♪

走るのにハマっている山下俊一郎さんは、走る活動の布教活動を職場でも実施していて、ランナー仲間をどんどん集められているとのことです。最近では、職場でも認められて、職場から大会へのエントリー代金の補助を受けられるようになったということです。

看護師仲間でも、長距離では日本横断する大会出場者、スピードではサブ3(フルマラソンを3時間以内)で走る人、年齢では後期高齢者になっても走っている人いろいろな人がいるとのことです。元々高校時代バスケ部で、社会人としてもバスケをされていたところ、瞬発力の衰えから、走るに転向された山下俊一郎さんは、走ることは何歳からでも、何歳まででも出来るとおススメしてくれています!

挑戦年表

2009年 看護師免許取得
2012年 第一回熊本城マラソン参加(初マラソン) 
2013年 北九州マラソンで初のサブ4(4時間切り)
2015年 萩往還140km
2017年 萩往還100ウルトラマラニック140km完踏 
2019年 グレートモンゴリアゴビデザートマラソン完走(6日間250km)
その他にも50km、ダブルフル、103km、140kmの大会を完走しております。50kmと103kmは複数回完走。

2023年4月 来月は80kmの大会に参加予定です。

看護師とXを両立するには?

看護師しながら、他に何かをやることなんて出来ない!

よく耳にする言葉ですが、ユニーク看護師キャリア図鑑で紹介している人々がすごいで終わらせることはもったいないです。彼ら彼女らが活動できた背景として、柔軟な対応が出来る職場であるということがあります。

現在の職場内で新しく柔軟性をもってもらう選択肢もありますが、柔軟な職場の方に飛び込むという選択肢を活用するのも大切です。

看護師の口コミも大切ですが、キャリアエージェントに柔軟な職場環境を就職する前に交渉してもらうことも重要です。

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